全国の消防団数 約2200団
全国の団員数 約84万人
消防団員は、地域における消防防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担っています。
そのため、消防関連の資格では優遇されていることが多くあります。
どのようなお得な資格があるのか、紹介します。
目次
甲種防火管理者の資格 ★★★
防火管理者とは?
防火管理者の資格を得るには?
基本的に講習を受けなければ、防火管理者になることができませんが、
自衛消防組織の統括管理者(班長)、防災管理者の資格
自衛消防組織 ★★★
自衛消防組織とは?
自衛消防組織とは、
大手企業の工場、総合病院など大規模・高層の建物に設置しなければならない組織です。
自衛消防組織の統括管理者、班長
防災管理者 ★★☆
防災管理者とは?
防災管理者の資格を得るには?
防災管理者の資格を得るには、防災管理講習を受講しなければなりません。
防災管理・講習時間:1日4時間半(受講料6500円)
試験免除
危険物取扱者 ★☆☆
危険物取扱者(丙種)
危険物取扱者(丙種)の試験免除
危険物取扱者丙種の試験科目は
- 危険物に関する法令 10問
- 燃焼及び消火 5問
- 危険物の性質・消火 10問
ですが、
5年以上消防団員として勤務かつ消防学校の基礎教育又は専科教育の警防科を修了すれば
- 危険物に関する法令 10問
燃焼及び消火 5問- 危険物の性質・消火 10問
となります。
消防設備士 ★☆☆
消防設備士 乙種5類・6類
消防設備士の乙種免状を取得すれば、各類の整備及び点検 ができるようになります。
第5類・・・金属製避難はしご、救助袋、緩降機
第6類・・・消火器
消防設備士 乙種試験免除
乙種消防設備士の試験科目は、
- 消防関係法令 10問
- 基礎的知識 5問
- 構造・機能など10問
- 実技 5問
ですが、
5年以上消防団員として勤務し、かつ消防学校の機関科を修了した人は
- 消防関係法令 10問
基礎的知識 5問- 構造・機能など10問
実技 5問
基礎的知識及び実技が免除となります。
点検資格者
防火対象物点検 ★☆☆
防火対象物点検とは?防災管理点検とは?
防火対象物点検とは、比較的大規模な建物において消防法令の違反がないかの点検です。
防災管理点検とは、防災管理者が必要な建物において、消防法令の違反がないかの点検です。
防火対象物点検資格者
防火対象物点検資格者になるには、必ず講習を受講しなければなりません。
講習を受講できる者
- 1年以上の実務経験者 (火災予防担当の消防職員)
- 2年以上の実務経験者 (建築主事 確認検査員)
- 3年以上の実務経験者 (消防設備士 消防設備点検資格者 防火管理者)
- 5年以上の実務経験者 (1・2級建築士 消防職員 甲種・乙種防火管理講習・・・)
- 8年以上の実務経験者 (消防団員)
防災管理点検 ★☆☆
防災管理点検資格者
防災管理点検資格者になるにも、必ず講習を受講しなければなりません。
講習を受講できる者
- 3年以上の実務経験者 (防火管理者 防火対象物点検資格者)
- 5年以上の実務経験者 (消防職員 防災管理講習修了者)
- 8年以上の実務経験者 (消防団員)
8年以上消防団員をしていれば、防火対象物点検・防災管理点検の講習を受講できるようになり、資格者となることが可能です。
防災士 ★☆☆
防災士とは?
防災士になるには?
- 防災士研修講座(受講料52920円税込)
- 試験(試験料3000円)
- 普通救命講習
- 申請・登録(登録料5000円 及び 教本代3500円)
①研修講座を受け、②試験に合格し、③普通救命講習を受講して④申請・登録し、防災士に認定されます。(合計64420円かかります)
しかし消防団員で分団長以上である(あった)ものは、
防災士研修講座(受講料52920円税込)試験(試験料3000円)普通救命講習- 申請・登録(登録料5000円 及び 教本代3500円)
①から③まで免除されるので、
申請するだけで 防災士 に認定されます!(合計8500円)
※ 分団長以上である(あった)もの、ということは、一度でも分団長になっていれば、申請するだけで認定されます。
まとめ
いかがでしたか?
- 防火防災管理者
- 自衛消防組織
- 各種試験免除
- 点検資格者
- 防災士
活用できそうな資格があれば幸いです。
長年、地域住民を災害から守ってきた経験というものは、知識では得られることのない貴重な体験です。
その経験を活かし、分団とは違う形から住民を災害から守っていただければと思います。