平成30年度の受験者数329,528名
と非常に多くの人が受験している危険物取扱者試験。
ここでは、危険物免状を取得すれば、どのような特権やメリットがあるのか?などの基本的な情報からあまり知られていない隠れた情報を紹介します。
人によっては お得な情報になりますよ!!
はじめに
危険物とは??
まずは、危険物ってどんなのがあるの??って人のために。
第2類 可燃性固体(金属粉・マグネシウム)
第3類 自然発火性物質及び禁水性物質(黄りん・ナトリウム)
第4類 引火性液体(ガソリン・灯油)
第5類 自己反応性物質(TNT・ニトログリセリン)
第6類 酸化性液体(硝酸・過酸化水
危険物とは火災の危険性が高い物質のことです。
ちなみに乙4(オツヨン)とよく聞く危険物の資格は乙種の第4類の資格です!
身近な危険物のほとんどが第4類です。
危険物取扱者免状
危険物免状を取得
どういった特権があるのか??
ガソリンなどを多く貯蔵や、使用している場合に危険物施設となります。
こういった施設では、必ず免状が必要です。
持っていなくても作業できるのは、甲種又は乙種を取得している人が周りにいて立会いしているからです。(してない場合あるけど・・)
セルフスタンドも、一人では給油できませんが甲種又は乙種の従業員が監視していてるのでオッケーです。(まあ監視してないときも・・)
どういったメリット??
一般的なメリット
- 時給アップ ★★★
- 資格手当 ★★
- 保安監督者 ★
①時給アップ
ガソリンスタンドなどでは、乙4を取得すれば時給アップや採用されやすいなど優遇されます。
②資格手当
製薬会社などの化学系の工場では、資格手当が加算されたりします。
③保安監督者
保安監督者になるのが、メリットがどうかわかりませんが、、、なることができる資格があれば会社としては重宝されます。
※ちなみに保安監督者になるために、実務経験とありますが・・
これは免状取得前の実務経験でもオッケーなので、6か月以上実務経験ある人なら、免状取得すれば即、保安監督者!
となることができます。
隠れたメリット(甲種) ★★★
乙1~6 ≒ 甲種
という関係が分かっている人は、無理して難しい甲種取得を考えず、乙種全類取得しようとします。
しかし、甲種には隠れたメリットが実は2点ほどあります。
①資格手当 ★★★
先ほど資格手当のメリットを書きましたが、乙種で毎月1000円加算、甲種で毎月5000円という会社があります。
この場合であれば年間にすれば、4万8000円違い、20年間で100万近く違います!!
会社によって、変わりますが上記のような会社は結構あります。
②防火・防災管理者の資格 ★★
また、甲種の保安監督者 は 防火・防災管理者の資格を得ることができます。
防火・防災管理者の資格を得るには、基本的に防火・防災管理講習を受講しないといけません。
甲種の保安監督者になれば、2日間の講習行かなくてもいいですし、再講習も生涯必要ありません。
仕事を休みづらい人や忙しい人にとっては、嬉しいメリットだと感じます。
免状の更新・保安講習
ちょっとした裏技。
免状の更新
危険物取扱免状を取得すれば、10年以内に原則として、写真の書き換えをしなければなりません。
しかし、しなくても運転免許証と違い消滅することはありません。
免状が必要になるタイミングで更新できればOKです。
保安講習
危険物取扱免状を取得すれば、3年ごとに保安講習を受講しなければなりません。
しかし、この講習は危険物を取り扱っている人が対象で、免状取得者のすべての人ではありません。
危険物を危険物施設で扱っていない人は、受けなくてもOKです。
もし、扱うようになるならば、一年以内に講習を受ければ問題ありません。
まとめ
いかがでしたか??
乙4のメリットは受験者の多くが知っているため、多くの人が乙種第4類(乙4)を受験しています。
ガソリンや灯油、軽油などの扱いのためガソリンスタンドや塗料関係、工場など幅広い分野で活躍できるし、実用性を考えると一番だと思います。
しかし、甲種を取得すれば
①資格手当加算
②防火管理者資格
などの隠れたメリットもあります。(ちょっとした自慢も・・)
甲種と乙種の試験を比較すると、
乙種の試験は、
- 危険物に関する法令 15問
- 基礎的な物理・化学 10問
- 危険物の性質・消火 10問
甲種の試験は、
- 危険物に関する法令 15問
- 物理・化学 10問
- 危険物の性質・消火 20問
で、甲種は乙種に比べて物理・化学の内容が高校程度になるのが面倒なだけです。
乙種を受験した人には、そこまで大きな負担にはならないと思いますので、隠れたメリット目指して、乙4で終わらず甲種も頑張ってほしいと思います。